主推進器 可変ピッチプロペラ
環境にもやさしい高効率の可変ピッチプロペラを設計・製造しています。固定ピッチプロペラで培われたノウハウと高い技術力により、国内外に数多くの納入実績を誇ります。
特徴
翼角を制御することにより、前進、停止、後進が容易にこなせることから、
サイドスラスタとの組み合わせにより、出入港や離着岸時などの船速の変化を頻繁に行う必要がある場合に利便性があります。
また、緊急停止時にも前進一杯から後進一杯まで即座に対応することができます。
翼角を調節することにより常にエンジンを最も効率の良い負荷で回転させたまま、
船の速力を自由自在に調整することができるので、燃料の削減やNOxの削減が期待できます。
これらのメリットから漁船、タンカー、フェリーやタグボート等、多種多様な船舶に広く採用されております。
メリット
- 主機出力を有効に利用し燃料消費量を最小にするような運行が可能。
- 前進一杯から後進一杯まで連続的に行うことで、効率的な運転、高い停止性能、離着岸時間を短縮。
- プロペラ推進効率、主機燃料消費量などを総合的に考慮した最適効率点での運行による、燃料消費量の節減。
- トロール船、曳船などの荷重条件の変化が大きい船でも要求される船速もしくは推力を得ることができる。
- 荒天時の運行の際にプロペラピッチ角を通常運行時よりも減ずることにより、主機のトルクリッチが避けられる。
可変ピッチプロペラ 製品ラインナップ
XS型CPP
- 主に5,000PS以下の中小型船舶に採用され、翼角を制御する油圧シリンダが船内側のシリンダ軸内に設けられています。油圧シリンダで生み出された力は変節棒(プッシュ・プルロッド)を介してプロペラハブ部に伝達され翼角を変節させます。
構造がシンプルでメンテナンスコストが低減できます。ハブ内部はグリースによって潤滑され、ハブ内部からの油漏れが無く環境汚染の心配もありません。
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XL型CPP
- 主に5,000PS以上の大型船舶に採用され、翼角を制御する油圧シリンダが船外側のプロペラハブ内に設けられています。プロペラハブ内部設けられている油圧シリンダが直接プロペラ羽根を動かすことによって翼角を変節させることができるため、翼角の制御精度が良く、また、変節圧力は12.5MPaという高い圧力を設定していることから大出力にも対応することが可能です。さらに、翼角の制御に流量方向制御弁を採用することにより、タイムプログラム等により翼角の動きを遅くした場合でも翼角の動きはインチング動作ではなく、スムーズで細やかな動きを実現しています。
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