この度、米国環境保護庁により2013VGPが施行されました。
2013年12月19日以降、米国海域を航行する全長約24メーター(79フィート)以上のすべての商船(レクリエーション用の船舶は除く)は、“技術的に困難である”と認められない限り、海水と接触する可能性がある全ての機器において、EAL(環境適合潤滑油)を使用することを求められています。
2013VGP においては、"技術的に困難である”とは、次の通り定義されています。
a) 機器製造者の仕様に適合したEAL が無い場合
b) ワイヤーロープ等の予め潤滑油が使われているもので、EAL を使用した代替品がない場合
c) 寄港するいずれの港でも機器製造者の仕様に適合したEAL を入手できない場合
d) 次のドライドックまでEAL への交換/使用を遅らせる必要がある場合
新VGP施行を受けて、ナカシマプロペラでは、自社のスラスタ装置に適合するEALの使用について”technically infeasible letter”を発行し、各船舶の次のドライドックでのEAL適用について技術的対策を行っています。
今後、EALとして認定される銘柄は増えることが予測されますので、お知らせを随時更新しますが、ご利用希望の銘柄がございましたら、下記お問合せ先にお問い合わせください。また、就航船につきましてはドック時の対応も致しておりますが、次回ドック時までの“Statement with the use of EALs”の発行も承ります。
●“Statement with the use of EALs”の発行のご依頼又はその他EALに関するお問い合わせ先:
ナカシマプロペラ(株) 品質管理部
Phone (Direct) : 086-279-5116
Email :
●次のドライドックでのEALの適用についてのお問い合わせ先:
ナカシマプロペラ(株) サービス部
Phone(Direct) : 086-279-6277
Email :
なお、2013VGPでは、可変ピッチプロペラ、アジマススラスタ、ポッド推進器、ラダーベアリング、その他接水部にある機器に装備されている保護シールが適用されますが、最近の動向では、固定ピッチプロペラ用のプロペラキャップにつきましてもキャップ内部充填用にVGP規格に適応した生分解性グリス(EAL)の使用が推奨される可能性があります。これに関して、弊社では以下の通り対応致しております。
ご不明な点がございましたら、弊社品質管理部(Email : )にお気軽にお問い合わせください。