proprller museum
Nakashima Propeller
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はじめに
第1章 動力推進の幕開け
第2章 動力推進器の黎明の時代
第3章 パドルからプロペラへ
第4章 プロペラの化学のはじまり
第5章 近代海運と大戦の時代
第6章 プロペラの性能の時代
第7章 プロペラの機能の時代
参考文献


1800年初頭 動力推進器の黎明の時代
〜日本はこの頃、幕府政治が行きづまり
開国に揺れていた。

1823年 シーボルト長崎に来住
1853年 ペリーが浦賀に来る。
2-1.パドル式動力推進に実用の道を拓いたフルトン
その後、およそ250年の沈黙の後、パドル式推進船(外輪船)が再び注目を集めるようになるのは、19世紀に入ってからのことである。そのきっかけを作ったのは、画家であり技術屋でもあったフルトンだった。1803年フルトンは、実験に成功する。このとき船は、人間が早足で歩く程度の速度で流れをさかのぼったといわれている。●図5文献1)はフルトンの最初の蒸気船である。

その後フルトンは1807年に、商業的な目的でクラーモント号を設計し、ハドソン河を航行することに成功した。クラーモント号はニューヨークからアルバニーまで、241キロを32時間で走った。これは当時の帆船の3倍のスピードに相当する。産業革命の父、イギリスのスチーブンソンが1825年に蒸気機関車の実用化に成功する20年前に、フルトンは船の世界で動力化に成功していたのである。
パドル式動力推進に実用の道をひらいたフルトン
プロペラ式動力推進の父スチブンス
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