proprller museum
Nakashima Propeller
marine propeller TOP
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はじめに
第1章 動力推進の幕開け
第2章 動力推進器の黎明の時代
第3章 パドルからプロペラへ
第4章 プロペラの化学のはじまり
第5章 近代海運と大戦の時代
第6章 プロペラの性能の時代
第7章 プロペラの機能の時代
参考文献


1880年頃 プロペラの科学のはじまり
〜日本はこの頃、明治維新後の富国強兵と
文明開花の時代であった。

1877年 東京大学設立
1882年 早稲田大学設立
1894年 日清戦争が起こる
1904年 日露戦争が起こる
4-1.プロペラの基本形状の完成
プロペラの基本形状の完成プロペラには、複雑に変形した翼を1本の軸に強固に取付けなくてはならないという製造上の困難な要求があった。しかしこうした問題も、技術の進歩とともに次第に解決されるようになり、シンプルで無駄のない外観を備えるようになってきた。

●図12文献7)を見ると、プロペラが誕生してから約100年のうちに、その形状がいかに変化してきたかがよく理解できる。初期のプロペラにはリングが見られるが、これは強度上の支えの役割も果たしたであろう。 1860年の絵には、翼を軸に接合する支えのようなものが見える。しかし、1880年になるとこうした付加物はなくなり、現在のものと遜色のない形状になっている。このようにプロペラは、すでに1800年代の後半には、現在のものとほとんど同じ外観を備えていたのである。
プロペラの基本形状の完成 キャビテーションとの遭遇 プロペラの理論の登場
高馬力化の進展 プロペラ実験科学のはじまり
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