proprller museum
Nakashima Propeller
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はじめに
第1章 動力推進の幕開け
第2章 動力推進器の黎明の時代
第3章 パドルからプロペラへ
第4章 プロペラの化学のはじまり
第5章 近代海運と大戦の時代
第6章 プロペラの性能の時代
第7章 プロペラの機能の時代
参考文献


1900年代初頭 近代海運と大戦の時代
1907年 初の近代客船
1914年 第一次世界大戦
1914年 パナマ運河開通
1939年 第二次世界大戦
5-1.近代海運のはじまり
船舶が経済のなかで重要な地位を占めるようになり、プロペラによる安定した航海が約束された結果、人々の関心は客船に向かうようになった。

1907年、世界最初の近代的客船、ルシタニア号とモレタニア号が大西洋航路に就航したとき、人々はその豪華さに目を見張った。モレタニア号のスケッチ(●図17文献1)には多数の避難ボートが描かれており、客船として安全性にも充分な配慮がなされていた様子が分かる。

貨物船はこの頃、その基本的な形態をほぼ完成させたといっても過言ではない。●図18文献1)は1914年に建造された貨物船ウェイトンワース号で、五つの船倉は水密隔壁で区分され、荷役用のクレーンやハッチ、さらには機関配置など、本質的には現在の貨物船とあまり差がないものとなっている。

1914年にはパナマ運河が開通した。これにより世界貿易、特にアメリカの政治経済が受けた影響は計りしれないものがある。アメリカは1950年にパナマ運河会社を設立し、1970年代には毎年1億ドルを超える収益を上げている。
近代海運のはじまり 戦いの歴史を刻む潜水艦

ゴールデン・イヤーズの主役となった水上機
ルシタニア号の撃沈がもたらした第一次世界大戦 航空機の登場が加速した理論の発達
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