proprller museum
Nakashima Propeller
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はじめに
第1章 動力推進の幕開け
第2章 動力推進器の黎明の時代
第3章 パドルからプロペラへ
第4章 プロペラの化学のはじまり
第5章 近代海運と大戦の時代
第6章 プロペラの性能の時代
第7章 プロペラの機能の時代
参考文献


3-3.パドルの陰で行われていたプロペラの研究
パドル推進船が隆盛を極めた1800年代初頭、プロペラ船が建造されていなかったわけではない。スチブンスの発明はスェーデン生まれの技師エリクソンらに引き継がれ、着々と成果をあげていた。

1830年代の後半、スミスとエリクソンはプロペラ推進船を作り、イギリスで名声を獲得していた。彼らが造船界に与えた影響は大きく、世界初の全鋼船グレート・ブリテン号の設計にあたったブルーネルは、プロペラの高い性能に着目し、パドルからプロペラに設計を変更した。このときのプロペラは6翼で直径が4.7メートルあった。その結果、グレート・ブリテン号は1843年の処女航海でリバプールとニューヨークの間を14日と21時間で航海することができた。
パドルの陰で行われていたプロペラの研究 パドル式推進がかかえる問題
プロペラの優位性を証明した綱引き競争
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