proprller museum
Nakashima Propeller
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はじめに
第1章 動力推進の幕開け
第2章 動力推進器の黎明の時代
第3章 パドルからプロペラへ
第4章 プロペラの化学のはじまり
第5章 近代海運と大戦の時代
第6章 プロペラの性能の時代
第7章 プロペラの機能の時代
参考文献


3-2.可動式パドルの登場
この頃には、パドル翼が常に水面と直角に保つように工夫された可動式のパドルも考案されている(●図9)。また、1869年には、スエズ運河が開通している。

こうした船体の機関、さらには港湾設備を含めた海運技術の発達により、1800年代の終りには2万馬力のエンジンを搭載した船が外洋を航海するまでになっていた。1812年、アメリカとヨーロッパで定期航路に就航していた蒸気船は50隻であった。そして、イギリスを例えに取れば、1850年から1900年の間に貨物の運送量は7倍にも増えていたのである(●図10文献1)。
パドルの陰で行われていたプロペラの研究 パドル式推進がかかえる問題
可動式パドルの登場 プロペラの優位性を証明した綱引き競争
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